こんなお悩みありませんか?
「手伝って」と言うと面倒くさがられるのが嫌だ…
みんなを遊びに誘いたいけど、断られたらどうしよう…
このような悩みを抱えているなら、ちょっとしたお願いから始めることで、相手の反応も変わり気軽に頼めるようになるかもしれません!
この心理学のテクニック、フットインザドアを日常生活で活用する具体的な方法について解説します。
フットインザドアとは?
フットインザドアとは、小さなお願いを聞いてもらった後で、少し大きなお願いをすると行動してもらいやすくなる心理的な法則です。
この法則は「一貫性の原理」によるものです。一度何かを引き受けると、「自分はそういう人だ」という自己イメージができ、次のお願いにも応じやすくなるのです。
似た心理学の効果でドアインザフェイスがあります。
フットインザドアは、長期的な目標やゴールに向けてお願いをする時に適しています。
ドアインザフェイスは、1回の交渉や短期的に協力がほしい時に適しています。
日常での活用法
家族で家事分担を進める
家事分担が難しい場合も、フットインザドアが役立ちます。
例えば、「全部やって」と頼むと抵抗される可能性が高いですが、次のようにまずは簡単な手伝いから始めると、後に大きな手伝いをお願いしやすくなります!
- 1. 小さなお願い:「お皿を1枚だけ洗ってもらえる?」
- 2. 大きな依頼:「ついでにシンク周りもきれいにしてもらえる?」
小さな成功体験を積むことで、家族が家事に協力的になっていきます。
健康的な生活を一緒に始める
友人や家族に健康的な習慣を提案したい時も使えます。
一気に大きな目標を設定するよりも、次のように小さな行動から始めることで抵抗感を減らせます!
- 1. 小さなお願い:「一緒に5分だけストレッチしない?」
- 2. 大きな依頼:「次は軽く10分散歩してみない?」
少しずつ進めていくことで、相手の健康意識を高めることができます。
友人との集まりをスムーズに開催する
友人たちを集めて何かをしたいけれど、「何人来るかわからない」と不安になることがありますよね。
この時、いきなり大人数の集まりの約束を取り付けるのではなく、次のように小さな一歩から始めてみましょう!
- 1. 小さなお願い:「次の週末、30分だけカフェでお茶しない?」
- 2. 大きな依頼:「せっかくだから、他の友達も誘ってみない?」
最初は気軽な提案にしておくことで、友人が「集まりに参加する気がある」と思いやすくなり、次の段階での大きな提案も受け入れてもらいやすくなります。
友達に引っ越しの手伝いを頼む
引っ越しの手伝いは、面倒くさく頼みづらいと思いますよね。
次のように小さな一歩から始めて、相手に抵抗感が生まれないようにお願いしましょう!
- 1. 小さなお願い:「今度引っ越すんだけど、その日少しだけ箱運びを手伝ってくれない?」
- 2. 大きな依頼:「助かる!実はその日、家具の移動とかもお願いできたら助かるんだけど…」
勉強の誘い
勉強の誘いも、次のように小さな一歩から始めて、協力し合える関係を作っていきましょう!
- 1. 小さな依頼:「明日の授業の範囲だけ、一緒に軽く確認しない?」
- 2. 大きな依頼:「ありがとう!次のテスト前にもっとしっかり勉強会しようよ!」
注意点
フットインザドアは強力な心理テクニックです。
しかし相手を騙したり、無理に引き受けさせたりするために使うと信頼を失う可能性があります。
あくまで相手にとっても負担が少なく、前向きな結果につながる形で使いましょう。
まとめ
フットインザドアは、小さなお願いから始めることで、大きな協力を引き出せる便利な心理テクニックです。
日常生活では、友人関係、家族との関わりなど、さまざまな場面で活用できます。ぜひ賢く使ってみてください!
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!
すいの一言
頼み事をされる時は相手をちゃんと見極めなければと思います。
仲良い人なら全然いいですが、知らない人にこのテクニックを使われないように。
「あ、この流れはフットインザドアだ」と思いとどまって、普段ならどうするか考え直しましょう。
フットインザドアは、1966年の実験で初めて実証されました。
研究では、家に「ドライバーの安全を守る」という小さなステッカーを貼るよう依頼された人が、後に庭に大きな看板を設置するという大きなお願いにも応じやすくなった、という結果が得られました。