こんなお悩みありませんか?
子どもの自主性をどう育てればいいか分からない…
子どもが言うことを聞かず、毎日同じ注意を繰り返している気がする…
子どもの行動をどう直したらいいか分からず、つい怒ってしまう…
これらは、多くの親が感じる共通の課題です。
しかし、そんな悩みを解消するための視点を変える方法があります。
それが「ソリューション・フォーカスト・アプローチ」です。
このアプローチを取り入れることで、子どもの問題行動に焦点を当てるのではなく、子ども自身の力を引き出しながら前向きな解決を目指すことが可能になります。
今回は、ソリューション・フォーカスト・アプローチとその活用法について紹介します!
ソリューション・フォーカスト・アプローチとは
ソリューション・フォーカスト・アプローチは「問題の原因」ではなく、「解決策」に焦点を当てる心理療法です。
よくあるアプローチでは、問題を深掘りし、その原因や背景を理解しようとしますが、ソリューション・フォーカストでは次のような前提に基づきます。
- 人はすでに解決のために必要な情報を持っている。
- 何かがうまくいくときの行動や要因を分析することで、解決策を見つけられる。
- 小さな変化が大きな前進につながる。
短期間で効果を感じやすく、子育てや教育現場でも応用されるようになっています。
このアプローチで、子ども自身が可能性を引き出し、問題解決を楽しく前向きに進められるようになります。
ソリューション・フォーカスト・アプローチの活用法
「例外」を探す
問題が起きなかった「例外」の場面を探し、それを拡大しましょう。
例えば次のように取り組みましょう!
- 「昨日、寝る時間に文句を言わずに布団に入れたよね。何が違ったと思う?」
- 「前にスムーズに宿題を終わらせたとき、どんな気持ちだった?」
例外を特定し、その行動や状況を再現する方法を一緒に考えることで、子どもも自分の行動をポジティブに変えやすくなります。
スモールステップでの変化を認める
大きな変化を期待するのではなく、小さな前進を認めていくことが重要です。
たとえば、子どもが片づけを全くしない場合、ある日「おもちゃを1つだけ片づけた」としたら、その行動を大いに称賛しましょう。
「一つだけだけど、すごいね!おもちゃをきれいにする第一歩だよ。」と伝えることで、次の行動への意欲を育てられます。
成功体験を増やす工夫をする
子どもが「できた!」と感じられる場面を意図的に作り出しましょう。
これは、子どもが「自分にもできる」という感覚を育てることにつながります。
例えば次のように取り組みましょう!
- 苦手な勉強は短い時間で区切り、「これだけやったら休憩しよう!」と達成しやすい目標を設定する。
- 家事の手伝いをお願いするときは、「1分でできること」を頼む(例:洗濯物を一枚たたむ、机の上の物を一つ片づける)。
成功体験が増えると、子どもの自己効力感が高まり、次の行動につながりやすくなります。
未来志向の質問をする
子どもに問いかける際は、「これからどうしたい?」と未来を見据えた質問を心がけましょう。
たとえば、次のような問いが効果的です。
- 「明日はどんな気持ちで学校に行きたい?」
- 「次にお友だちと遊ぶとき、どんなふうに過ごしたい?」
- 「もしうまくいくとしたら、どんな風景が見えると思う?」
未来に意識を向けることで、子どもは自然と前向きな解決策を考えるようになります。
実践における注意点
完璧を求めない
ソリューション・フォーカスト・アプローチは、完璧な子育てを目指すものではありません。
「少しずつ良くなればいい」という柔軟な姿勢を持つことが大切です。
子どもの主体性を尊重する
親が一方的に解決策を押しつけるのではなく、子どもが「自分で選び、行動する」機会を大切にしてください。
結果ではなくプロセスを評価する
「結果が出たから偉い」ではなく、「努力したことが素晴らしい」という評価軸を持つことで、子どもの挑戦意欲を育むことができます。
まとめ
子育ての中では、どうしても「問題」ばかりが目に入り、子どもを否定的に見てしまうことがあります。
しかし、ソリューション・フォーカスト・アプローチを取り入れることで、子どもが持つ可能性やリソースを引き出し、親子関係をより良いものにすることができます。
大切なのは、「どこがダメか」ではなく、「何がうまくいっているか」を探す視点を持つこと。
小さな成功体験を積み重ねることで、子ども自身の成長と自信をサポートできるのです。
これをきっかけに、ぜひ日常の子育てにソリューション・フォーカスト・アプローチを取り入れてみてください。
あなたの子育てが少し楽になり、前向きな時間を増やせるはずです。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!
すいの一言
SNSが普及した世の中になり、子どもの育て方がますます難しくなってきていると思います。
子どもが主体的に問題を解決できるように、お力添えできると嬉しいです。