仕事心理

「ストーリーテリング」で相手の行動を変える・記憶に残る説得術!

ストーリーテリング

こんなお悩みありませんか?

プレゼンでいつも聞き流されてしまう…

自分の提案がなかなか相手に響かない…

説明を頑張っているのに、なぜか記憶に残らないと言われる…

仕事の場面では、情報を的確に伝えるだけでなく、相手の心を動かし、共感を得ることが求められます

しかし、ただのデータや事実だけでは、どうしても「記憶に残らない」「印象に残らない」壁にぶつかりがちです。

このようなお悩みを解決する鍵が「ストーリーテリング」です。

本記事では、ストーリーテリングとは何か、どのように作るか、どう活用するかを解説します。

ストーリーテリングとは

ストーリーテリングとは、物語を使って情報やメッセージを伝える技術のことです。

物語を通じて感情や共感を引き出すことで、相手にとって情報が「記憶に残りやすく」「行動につながりやすい」形で伝わります。

人間の脳は、データや単なる事実よりも、物語形式で伝えられる情報を強く記憶する特性があります。

たとえば、商品の特徴を説明する代わりに、その商品を使った誰かの成功体験を語るほうが、より相手の心に響くのです。

ストーリーの構成の仕方

効果的なストーリーを作るには、まず基本的な構成を押さえておきましょう。

以下に代表的な「ストーリーの3部構成」を紹介します。

こちらを基に、自分の中で新しいフォーマットを作り出すのも良いです!

導入(背景を設定する)

まずは、ストーリーの登場人物や状況を説明します。

読者や聞き手がその世界に入り込めるよう、共感できる背景を描写しましょう。

たとえば、次のような導入が考えられます。

• 「私たちは商品の売上を伸ばすために、毎月新しいキャンペーンを打ち出していましたが、思うような結果が得られませんでした。」

展開(課題と対策を示す)

次に、問題や課題を提示し、それにどう取り組んだのかを詳しく描きます

課題に直面する場面は、聞き手の興味を引きつける重要なポイントです。

• 「しかし、ある日、お客様の声を直接聞く機会があり、私たちは共通点に気づきました。それは、多くの人が商品の特徴ではなく、自分の生活にどう役立つのかを知りたがっているということです。」

結末(結果や教訓を伝える)

最後に、ストーリーがどう解決したのか、またはその体験から得た教訓を伝えます。

相手にポジティブな印象を与える結末を用意しましょう。

• 「そこで、キャンペーンの内容を顧客の物語を中心にした動画広告に変更したところ、売上が前月比で150%に増加しました。」

ストーリーテリングの活用例

プレゼンテーションでの活用

プレゼンでストーリーを取り入れることで、聞き手を引き込む効果が期待できます。

たとえば、新しいプロジェクトを提案する際、単なる計画書の説明ではなく、以下のように工夫してみましょう。

課題を「主人公の物語」として伝える

「このプロジェクトの背景には、現場のスタッフが感じていた小さな違和感がありました。それは…」と、物語形式で説明することで、聞き手が内容を具体的にイメージしやすくなります。

マーケティングや広告での活用

商品やサービスの魅力を伝える際に、「誰がどのようにそれを使って成功したのか」というストーリーを示すと、顧客の心に響きやすくなります。

実際の顧客体験を共有する

「このサービスを利用したAさんは、これまで時間がかかっていた作業を半分の時間で終わらせることができました。その結果、趣味の時間を増やすことができたそうです。」

チーム内のコミュニケーションに活用

ストーリーテリングは、社内での目標共有やモチベーション向上にも役立ちます。

プロジェクトの目的や意義を物語形式で語ることで、メンバーが目標をより具体的に感じられるようになります。

プロジェクトの意義を伝える

「このプロジェクトは、最初に現場スタッフのAさんが抱いたアイデアから生まれました。彼は『もっとお客様が安心して利用できるサービスを提供したい』という想いで…」

問題解決や交渉での活用

議論や交渉の場で、数字やデータだけを並べるのではなく、背景や意図をストーリーとして語ることで、相手に共感を得やすくなります。

相手の立場に寄り添ったストーリーを使う

「先日、あるお客様がこんな悩みを抱えていました。その悩みを解決するために、私たちは次の提案を考えました…」といった形で、相手が実感できる例を提示します。

まとめ

ストーリーテリングは、情報をただ伝えるだけでなく、相手の心を動かし、行動につなげる強力なコミュニケーション手法です。

効果的なストーリー構成の以下ポイントをぜひ活用してください。

  1. 導入で共感を引き出す。
  2. 展開で問題や課題に対処するプロセスを示す。
  3. 結末でポジティブな結果や教訓を伝える。

相手がどのような人か課題を持っているかに合わせてストーリーを出せるようになると理想的です。

ストーリーテリングを意識的に取り入れることで、聞き手の記憶に残り、より効果的な成果を上げることができます。

次回の仕事でぜひ実践してみてください!

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

すいの一言

論理的に考えるほど、感情について忘れてしまいがちだと思います。
相手が行動しなければ説得は意味をなさないことを心に刻みましょう!