こんなお悩みありませんか?
上司や同僚に自分の意見を聞いてもらえない…
会議で議論が平行線をたどり、なかなか結論に至らない…
取引先やお客様に提案を受け入れてもらえない…
こういった状況に陥ると、仕事の効率も悪化し、ストレスがたまりますよね。
コミュニケーションに問題があると気づいていても、「どう話せば相手に納得してもらえるのか?」という疑問は誰しも抱えるものです。
今回は、そんな悩みを解消する心理学のテクニック「イェスセット話法」をご紹介します。
これを使えば、スムーズなコミュニケーションで周囲を味方につけ、仕事を円滑に進めることができます。
この記事では、イェスセット話法とその活用例について解説します。
イェスセット話法とは
イェスセット話法は、心理学でよく知られる「説得技法」のひとつです。
相手から「はい」と肯定的な返答を引き出しやすい質問や話題をいくつか連続して提示し、その流れで自分が本当に承諾してほしい内容に導くという方法です。
このテクニックは、以下のような仕組みで効果を発揮します。
肯定的な習慣形成
人は、同じ行動を繰り返すと、そのパターンを続けやすくなる傾向があります。
「はい」と答えることを何度も促されると、肯定する習慣が生まれ、最後の提案に対しても「はい」と言いやすくなります。
心理的負担の軽減
「いいえ」と答えるのは無意識のうちに心理的負担がかかります。
そのため、イェスセット話法で「はい」を引き出し続けると、相手は安心感を覚えやすくなります。
この技法はセールスや交渉だけでなく、日常のあらゆる会話シーンで役立つものです。
イェスセット話法の活用例
会議でのアイデア提案
たとえば、自分が新しいプロジェクトの導入を提案したい場合を考えてみましょう。
例えば、「最近、チーム全体の作業効率が少し落ちているので、新しいプロジェクト管理ツールを導入するのが有効だと思いませんか?」と提案したい場合は、次のように分けて伝えましょう!
- 「最近、チーム全体の作業効率が少し落ちていると感じていますよね?」
- 「そうですよね。もっと効率的に進められたらいいですよね?」
- 「そのためには、新しいプロジェクト管理ツールを導入するのが有効だと思いませんか?」
このように、誰もが「はい」と答えやすい質問を連続で投げかけることで、相手は提案を受け入れる心理的な準備が整います。
営業やプレゼンテーション
営業では、商品の魅力をスムーズに伝えるためにイェスセット話法を活用できます。
例えば、「リモートワークが普及して、社員間のコミュニケーションが課題になっていると思います。このツールを導入することで、コミュニケーションの質を高められるのですが、興味ありませんか?」と提案したい場合は、次のように分けて伝えましょう!
- 「最近、リモートワークが普及していますよね?」
- 「そうすると、社員間のコミュニケーションが課題になることもありますよね?」
- 「そんな時、このツールを導入することで、コミュニケーションの質を高められるとしたら興味を持ちますよね?」
相手が自分の提案に対して前向きな姿勢を持ちやすくなるため、契約成立の可能性が高まります。
部下や後輩の指導
部下や後輩にアドバイスをする場面でも有効です。
たとえば、業務の進め方を改善してほしいとき、ストレートに指摘すると反発される可能性がありますが、イェスセット話法を使えばスムーズに伝えられます。
例えば、「最近、仕事量が増えてきているから効率化が大事だと思うんだけど、この方法どう思う?」と提案したい場合は、次のように分けて伝えましょう!
- 「最近、仕事量が増えてきていますよね?」
- 「効率的に進める方法を見つけるのが大事ですよね?」
- 「この方法を試してみると、きっとスムーズになると思うのですが、どう思いますか?」
こうすることで、相手が納得しやすい形でアドバイスを受け入れられるようになります。
まとめ
イェスセット話法は、心理学の知識を活用した非常にシンプルかつ効果的なコミュニケーション術です。
例で気づいた方もいるかと思いますが、新しく話題を作る必要はありません。
伝えたいことを分解し、徐々に受け入れてもらうだけです。
この技法を仕事の場面に取り入れることで、相手との信頼関係を築きやすくなり、交渉や提案がスムーズに進むようになります。
ポイントをおさらい:
- 「はい」と答えやすい質問を連続して投げかける
- 相手が肯定的な状態になったタイミングで本題に入る
- 自分の意見を押し付けず、相手が納得しやすい形で話を進める
ぜひ一度試してみて、「イェス」を引き出す快適な説得術を体験してみてください!
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!
すいの一言
相手に嫌がられることをやらせるためには使わないでくださいね。
説得できても、相手に辛い思いをさせるだけなので。